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おしゃれでも反応ゼロ?製造業ホームページが失敗する理由と改善策

おしゃれでも反応ゼロ?製造業ホームページが失敗する理由と改善策

おしゃれでも反応ゼロ?製造業ホームページが失敗する理由と改善策
WEB戦略・ブランディング

ホームページはおしゃれなのに、問い合わせが来ない…そんな悩みはありませんか?

  • ホームページはおしゃれなのに問い合わせが来ない
  • せっかくリニューアルしておしゃれになったのに反応ゼロ
  • 制作会社にも知り合いからも「おしゃれですね」と褒められるのに反応がない…

この悩みは、中小製造業のホームページで非常によくあるケースです。

特に、

  • 社内で担当者が頑張ってつくった
  • 制作会社に頼んで“おしゃれ路線”で仕上げてもらった
  • 外から褒められた経験がある

こういった企業ほど、
“成果が出ない理由”に気づきにくい傾向があります。

でも安心してください。
これはあなただけの問題ではありません。
むしろ、中小企業製造業のホームページの 「8割が同じ失敗」 をしています。

この記事では、
なぜ、おしゃれなのに問い合わせが来ないのかを明確にし、
どう改善すれば成果が出るのかを、実例を交えて解説します。

そもそも『おしゃれ』って誰目線?— 問題の本質はここにある

まず最初に、一番核心となる話をします。

スタッフ目線の“おしゃれ”は危険

自社でつくったホームページというのは、
どうしても “自分たちの色眼鏡” で見てしまいます。

  • 完成した達成感
  • こだわったデザイン
  • 制作会社から褒められた
  • 自分たちで見ても綺麗に見える

この感覚は自然なことです。

知り合いの「おしゃれですね」は社交辞令

知り合いや取引先は、基本的に悪く言いません。

「おしゃれですね!」
「綺麗なホームページになりましたね」

こう言われると嬉しくなりますが、
その言葉を鵜呑みにしてしまうと危険でもあります。

なぜなら、この“褒め言葉”は
「成果が出る」こととは全く関係がないからです。

制作会社もデザイン偏重になりがち

多くの制作会社はデザインが得意です。
だからどうしても、

  • シンプルでおしゃれに
  • スタイリッシュに
  • 綺麗に揃えたレイアウトで

という方向に寄りがちです。

しかし製造業のホームページで本当に必要なのは、
「技術力」「現場感」「誠実さ」を伝える要素です。

ここがズレていると、見た目だけ立派で反応ゼロのサイトになります。

業種が変われば、ホームページで重視されるポイントも大きく変わります。

ここでは、各業種ごとに“成果につながる要素”の一例を紹介します。

製造業のホームページ

必要なのは:
・技術力
・現場感(作業風景・職人の手元・製造工程)
・誠実さ・真面目さ

理由:“失敗したくない”という心理が強いため、判断材料は技術の証拠と信頼性
※現場撮影の際は、機材や工具・工程に企業固有のノウハウが含まれることがあります。事前ヒアリングで撮影可否を確認し、取り扱いには十分注意してください。

実は私自身、現場撮影をしていて驚いたことがあります。
何気なく工具を写そうとした瞬間、職人さんからこう言われました。

「その工具は写さんといて。市販品を自分たちで加工した企業秘密やねん。」

なるほど…と心底思いました。
たしかに、その工具を使っていることが競合に知られれば、
技術の真似や工程のコピーにつながってしまう。

現場には、外から見ただけでは絶対に分からない“企業固有のノウハウ”がある。

だからこそ、撮影の際は細心の注意が必要なんです。

※写真がどれほど成果に影響するのか、また実際の撮影方法については
こちらの章で詳しく解説しています。

小売業・店舗系ホームページ

必要なのは:
・商品の魅力が伝わる写真
・店の雰囲気・空気感
・価格・アクセスなどの実用情報

理由:ユーザーは「行きやすい」「買いやすい」を基準に判断。

美容院・サロン系ホームページ

必要なのは:
・スタイル写真(ビフォー・アフター含む)
・担当者のセンス
・店内の清潔感と世界観

理由:おしゃれよりも自分に合う感性が決め手。

医療・治療院ホームページ

必要なのは:
・安心感のある院内の雰囲気
・専門性(資格)
・症状ごとのわかりやすい説明

理由:人は“安心できる場所”を選ぶ。技術以上に信頼が重視される。

士業(・行政書士・税理士・社労士など)ホームページ

必要なのは:
・実績・事例
・得意分野の明確化
・丁寧な対応が伝わる文体

理由:専門性と“この人に任せても大丈夫”という相性が判断基準。

工務店・建築業ホームページ

必要なのは:
・施工実績(Before/After)
・現場の丁寧さ(工程写真)
・担当者の人柄・ストーリー

理由:工事は金額が大きいので、丁寧さ・誠実さ・実績を一番重要視する。

 

一部の制作実績はホームページ内の「制作事例」で公開中です。

おしゃれは主観。問い合わせは“客観”。

おしゃれは主観です。
問い合わせが来るかどうかは「客観」。

このギャップが成果を阻害している。

ただし、自分たちで「うちのサイトおしゃれだ」と思えること自体は、すごく大事です。
その“好き”という気持ちが、

  • ホームページを大切にしようという気持ち
  • いつかこのサイトで問い合わせを増やしたいという意欲
  • 継続的な改善のモチベーション

に繋がるからです。

問題なのは「おしゃれ=成果」と誤解して止まってしまうこと。
おしゃれを“好き”という気持ちは残しつつ、
“成果につながる要素は別にある” と理解するところから改善がスタートします。

“おしゃれなホームページなのに問い合わせゼロ”が起こる理由(スマホ時代の現実)

スマホ時代、判断されるのはたった3つ:画像・キャッチコピー・一言説明

今の閲覧行動は昔と完全に違います。

特にスマホでは、ユーザーはこう動きます。

① まず画像を見る(1秒)

人はまず“視覚”で判断します。

製造業の場合は特に、

現場・機械・職人の手元・加工工程の写真が刺さります。

② 次にキャッチコピーを見る(1秒)

  • 何ができる会社?
  • どの分野が得意?
  • どれくらい技術力がある?

はっきり短く伝える必要があります。

③ 一言説明を読む(1〜2秒)

ユーザーは長文を読みません。
「簡潔に」「短く」「一瞬で理解できる言葉」が勝ちます。

つまり、
ファーストビューで勝負が決まる。

ここで刺さらないサイトは、
どれだけ「おしゃれ」でも問い合わせにはつながりません。

製造業のホームページがよく失敗するパターン

あなたが見てきた製造業の特徴は以下の点に集約されます。

  • 現場写真がない
  • 製品が多すぎて強みが埋もれる
  • 更新できておらず信頼性が落ちている
  • 技術力の説明が長文で伝わらない
  • 選ばれる理由が曖昧
  • “職人の存在”が見えない

これらは全部、
おしゃれデザインだけでは解決できない問題です。

実例:問い合わせ0 → 月20件以上へ改善したケース(匿名版)

以下はエッグデザインオフィスがサポートした実際の事例です
(地域・業種はぼかしています)。

■ 企業の状況

・大阪の中小製造業
・ニッチな業務用装置を自社製造
・ホームページを公開して半年、問い合わせは0件

■ 課題

・強みが伝わらない
・写真が弱い
・日頃の業務が多忙で更新ができていない

■ 改善内容

・製品ジャンルを一つに絞り“特化した”
・現場の写真(職人の手元・製造工程)を撮影
・キャッチコピーと短い説明文を刷新
・ホームページ更新サポートを導入し、継続発信を実施

■ 結果

・問い合わせ0 → 月20件前後に増加
・地域ローカル → 全国から依頼
・企業規模に関係なく個人、中小企業、大企業から依頼
・高単価の案件も安定して獲得

実例からも分かるように、
製造業のホームページは「見た目」よりも、
技術力・現場感・写真の力を正しく伝えることが何より重要です。

もし、自社のホームページ改善や更新サポートの内容を知りたい方は、
エッグデザインオフィスの» サポート内容をご覧ください。

ホームページ改善・更新サポートのご相談はご相談・お問い合わせからお気軽にご連絡ください。
もちろん製造業以外でも建築業(工務店)や飲食業などもお任せください!

決め手は「写真」。お客さまの声がすべてを物語る

実は、お客さまとの打ち合わせに参加させてもらった際、“ホームページから問い合わせをした理由” を直接伺ったことがあります。その答えは、こちらが想像していたものとは全く違いました。

「写真を見て、この会社なら任せられると思ったからです。」

この言葉がすべてを物語っています。

文章でもなく、デザインでもなく、
写真が「できる会社かどうか」の判断材料になっている。
これは現場でのリアルな声であり、数字では説明しきれない“人の心理”です。

  • 製造業の場合
  • 機械の扱い方
  • 作業の手元
  • 工場の雰囲気
  • スタッフの真剣な表情

など、写真には「技術力と誠実さ」が写ります。
だからこそ、お客さまは “写真から会社を評価している” のです。

私自身、この瞬間に改めて確信しました。
「写真こそが、製造業ホームページの最強の武器」である。
そしてデザイン以上に成果に直結する理由も、まさにはここにあります。

そして実際、写真を軸に更新を続けていった結果、
それまで半年以上問い合わせがゼロだった企業が、
毎月20件近くの問い合わせを獲得できるようになりました。

ここで、エッグが実際に行っている
製造業向けの独自撮影方法を紹介しています。

使うのは、一眼レフカメラと単焦点レンズ。
これにより、背景を大きくぼかしつつ、
製品だけをシャープで立体的に映し出すことができます。

製品はセンターまたはセンターから少し下気味に配置し、
背景にはあえて工場の壁や、使い込まれた工具・機器が入るように構図を組みます。
背景はぼかされているため具体的な工具は特定されませんが、
“町工場ならではの空気感”だけがしっかりと伝わる写真になるのがポイントです。

この撮影方法によって

・製品はかっこよく美しく映る

・背景の町工場らしさが雰囲気として伝わる

・技術力と現場感が直感的に伝わる

という、製造業ならではの魅力を最大限に引き出す写真に仕上がります。

これは現場で培ったエッグ独自の経験であり、
「写真を見て、この会社なら任せられると思った」
というお客さまの声につながっています。

ホームページを今日から改善できるポイント

  • 現場写真を撮り直す
  • 製品ジャンルを一つに絞る
  • 選ばれる理由を3つに整理
  • キャッチコピーを簡潔に
  • 更新できる体制の見直し

これだけでも成果は大きく変わります。

まとめ:おしゃれは条件。問い合わせが来る理由は別にある。

製造業のホームページは
「おしゃれだから売れる」「かっこいいから売れる」のではありません。

  • 技術が伝わるから問い合わせが来る。
  • 現場が見えるから信頼される。
  • 写真が強いから選ばれる。

これが本質です。

小さな町工場でも、
“強みの見える化”ができれば
全国から問い合わせは来ます。

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ブログ執筆者

エッグデザインオフィス代表 松本 佳明

2008年1月に起業し、2025年で17年目を迎えました。これまで一貫して「成果につながるWEBサイト」をテーマに、中小企業を中心とした幅広い業種のサイト制作・運用に携わってきました。

企画・デザイン・コーディングはもちろん、公開後の運用サポートやWEBコンサルティングまでをワンストップで提供。制作だけにとどまらず、アクセス解析や改善提案を通じて売上や集客アップといった成果につなげる支援を行っています。

近年は、AI時代の検索体験(SGE / AI Overviews)への最適化にも注力し、自社およびクライアントサイトが実際にAI概要で紹介されるようになっている経験をもとに、SEO・コンテンツ戦略を検証・発信中です。

経営者からは「信頼して任せられるパートナー」として、WEB担当者からは「更新しやすく、使いやすい」と高く評価いただいています。現場で培った知見と実績をもとに、クライアントのWEB活用を支援するとともに、その実践から得た学びをブログで発信しています。

一部の制作実績はホームページ内の「制作事例」で公開中です。

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