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ファーストパーティークッキーとサードパーティークッキーについて

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ファーストパーティークッキーとサードパーティークッキーについて

ファーストパーティークッキーとサードパーティークッキーはどちらもウェブサイトのユーザー体験を向上させるために使用されますが、それぞれ異なる特性があります。ファーストパーティークッキーは訪問しているサイト自体が設定し、ユーザーのログイン情報やショッピングカートの中身を記録するなど、信頼性の高い用途に使用されます。一方、サードパーティークッキーは異なる第三者によって設定され、ターゲティング広告や解析ツールのように、複数のサイトをまたいでユーザーの行動を追跡するために使用されますが、プライバシーの懸念があります。どちらのクッキーも、それぞれの用途に応じてメリットとデメリットがありますので、理解して使用することが大切です。

ファーストパーティークッキーとサードパーティークッキーについて詳しく説明します。

ファーストパーティークッキーとサードパーティークッキーの違いとは?

Webサイトを訪れたとき、ブラウザに保存される「クッキー(Cookie)」は、
サイトの利便性向上や広告表示の最適化などに使われます。
クッキーにはファーストパーティークッキーと サードパーティークッキーの2種類があり、
それぞれの役割や用途が異なります。

ファーストパーティークッキーとは?

作成者と設置場所
ファーストパーティークッキーは、
※1「訪問したWebサイト(ドメイン)」が作成し、
そのサイト上でのみ利用されるクッキーです。

用途
・ログイン情報の保持(例:ECサイトでログイン状態を維持)
・カートの中身の保存(例:ショッピングサイトで商品を一時保存)
・ユーザーの設定を記憶(例:ダークモードのオン/オフ設定)
・サイト内の行動分析(例:Googleアナリティクスでのアクセス解析)

具体例
例えば、AmazonのようなECサイトでは、ユーザーがカートに入れた商品を記憶するためにファーストパーティークッキーを使用します。
ログイン状態を維持したり、閲覧履歴をもとにおすすめ商品を表示したりするのも、このクッキーのおかげです。

 

※1「訪問したWebサイト(ドメイン)」とは、

ユーザーがアクセスした Webサイトの運営者が管理するドメイン のことを指します。サーバーそのものを指すわけではありませんが、サーバー上で動作するWebサイトがクッキーを発行するので、結果的にはサーバーが関係しています。

具体的にいうと

例えば、ユーザーがhttps://example.comにアクセスしたとき、
example.comのWebサーバーがクッキーを発行し、
それがファーストパーティークッキーとなります。
このクッキーはexample.comのページを開いたときのみ適用され、
他のサイト(例:another-site.com)では使われません。

一方で、example.comのページ内に、広告ネットワーク(例:Google Ads)のスクリプトが埋め込まれていて、
google.comドメインから発行されたクッキーが保存された場合、それはサードパーティークッキーとなります。
このクッキーは、google.comの広告が表示される別のサイト(news-site.comなど)でも利用されます。

つまり、「訪問したWebサイト(ドメイン)」=ユーザーがアクセスしたURLのドメイン名のことであり、
そのドメインを管理するサーバーがクッキーを発行している、というイメージですね。

サードパーティークッキーとは?

作成者と設置場所

サードパーティークッキーは、「訪問したWebサイトとは異なるドメイン」が作成し、複数のWebサイトで共有されるクッキーです。主に広告配信ネットワークや外部の解析ツールが使用します。

用途
・ターゲティング広告(例:他サイトで過去に見た商品を広告として表示)
・クロスサイトトラッキング(例:異なるサイト間でのユーザー行動を分析)
・外部のコンテンツ提供(例:埋め込みYouTube動画の視聴履歴の記録)

具体例

例えば、Aというサイトで特定の商品を検索した後、別のBサイトでその商品広告が表示された経験はありませんか?
これは、広告ネットワークがサードパーティークッキーを利用し、ユーザーの興味に基づいた広告を表示しているからです。

Googleの広告システム(Google Ads)やFacebook広告などは、
サードパーティークッキーを活用して、異なるWebサイト間でユーザーの興味関心を分析し、
関連性の高い広告を配信しています。

ファーストパーティークッキーとサードパーティークッキーの違い

  ファーストパーティークッキー サードパーティークッキー
作成者 訪問したWebサイトの運営者 訪問したWebサイトとは異なるドメインの運営者
設置場所 訪問したWebサイト内 広告ネットワークや外部サービスが提供するサイト
用途 ログイン情報の保持、サイト内設定の記憶、アクセス解析 ターゲティング広告、クロスサイトトラッキング、外部コンテンツ提供
具体例 ECサイトのカート情報、ユーザー設定の記憶 他サイトで見た商品の広告が別のサイトで表示される

近年、プライバシー保護の観点からサードパーティークッキーの規制が強まっています。Google Chromeは2024年以降、サードパーティークッキーを段階的に廃止する方針を示しており、今後はよりプライバシーに配慮した技術(例:コンテキスト広告やファーストパーティーデータ活用)が求められています。

クッキーは便利な技術ですが、利用者としてもその仕組みを理解し、適切なプライバシー管理を行うことが重要です。

 

3月5日追記

セカンドパーティ・クッキーとは?

「ファーストパーティとサードパーティの中間にいる“信頼できるパートナー”のクッキー」

セカンドパーティ・クッキーとは、
別の企業が取得したファーストパーティ・クッキーを、信頼関係のある企業同士で共有する仕組みです。

例えば、A社のWebサイトで取得したファーストパーティ・クッキーのデータを、
提携しているB社と共有すれば、それはB社にとっての「セカンドパーティ・クッキー」になります。

ポイント

・完全なサードパーティではない → 信頼関係のある企業間でのみ共有される
・ファーストパーティのデータを活用 → データの正確性が高い
・規制の影響を受けにくい → サードパーティ・クッキー廃止の影響を抑えつつ、広告やマーケティングに活用できる

簡単に言うと、「信頼できる相手とだけデータを共有する仕組み」 という感じですね!

 

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ブログ執筆者

エッグデザインオフィス代表 松本 佳明

ホームページ制作、デザインからコーディング、コンサルティングまでワンストップで完結できるスキルを武器に制作した「ホームページ」そして「公開後のサポート」でクライアントの売上アップに貢献し幅広い業種の経営者の信頼を獲得。また、WEB担当者からは「更新しやすくとても使いやすい」と絶大なる支持を得ている。現在も中小企業の支援で活躍中。

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