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「快適な暮らし」は家の性能で決まる 換気性能

「快適な暮らし」は家の性能で決まる 換気性能

快適の定義は人によって違いますが、「夏すずしく、冬あたたかく」は万人共通の快適ではないでしょうか?

「快適な暮らし」について私の後悔の体験談、今快適な暮らしを実現できているお家に住まわれている方に聞いたお話などを交えて「快適な暮らしを実現する」ための家づくりについてお話しますのでぜひ参考にしてください。

家にはさまざまな性能があります。
断熱・気密・換気・省エネ・耐震・耐火・遮音・バリアフリー性能などがありますが、「夏も冬も快適に暮らす」ために重要な「断熱・気密・換気」の3つの性能に絞って説明します。これらはすべて関係しており、どれも欠かせません。

今回は「換気性能」について。

前回お話しました気密性能の性能を十分発揮するためには換気性能が大きく関わっています。今回は換気性能についてご説明します。

気密性能は「快適な暮らし」は家の性能で決まる 気密性能をご覧ください。

 

1. 換気とは

換気とは、室内の汚れた空気を外へ排出し、新鮮な空気を取り入れることを指します。換気を行うことで、二酸化炭素(CO2)の濃度を適切に保ち、湿気や臭い、ホコリ、ウイルスなどの有害物質を除去することができます。建築物において、換気は健康的で快適な生活環境を維持するために欠かせない要素です。

2. 換気の重要性

換気が不十分な空間では、二酸化炭素濃度が上昇し、集中力の低下や眠気を引き起こすことがあります。また、湿気がこもることでカビの発生や建物の劣化を招く原因となります。さらに、ウイルスや細菌の拡散を防ぐためにも、適切な換気は重要です。特に現代の住宅は気密性が高いため、計画的な換気を行うことが求められます。

3. 換気には自然換気と機械換気がある

換気には主に「自然換気」と「機械換気」の2種類があります。

自然換気:窓や換気口を開けることで風の力を利用して空気を入れ替える方法です。風向きや温度差を考慮することで、効果的に換気を行えます。

機械換気:換気扇や空調システムを使用して強制的に空気を入れ替える方法です。一般的な換気システムには、第1種(給気・排気を機械で行う)、第2種(給気を機械で行い、排気は自然に行う)、第3種(排気を機械で行い、給気は自然に行う)があります。

4. 換気は空気の流れがポイント

効果的な換気を行うためには、空気の流れを意識することが大切です。空気が一方向にスムーズに流れるように、給気口と排気口を適切な位置に配置することが重要です。例えば、窓を2か所開けることで空気の通り道を作る「対角換気」や、扉の隙間を活用した「スリット換気」などがあります。

5. 換気の方法と具体例

換気の方法には以下のようなものがあります。

定期的な窓開け換気:1時間に1回、5〜10分程度窓を開ける。

換気扇の活用:キッチンや浴室の換気扇を積極的に使用する。

空気清浄機や換気システムの導入:フィルター付きの換気設備を取り入れることで、花粉やホコリの侵入を防ぎつつ換気を行う。

6. 省エネと換気の両立

近年はエネルギー効率を考慮した換気システムが求められています。熱交換型換気システムを導入することで、室内の温度を保ちながら換気を行うことが可能です。また、スマート換気システムを活用することで、CO2センサーや湿度センサーを使い、必要な時に自動で換気を行う仕組みも普及しています。

適切な換気を行うことで、快適な住環境を保ちつつ、省エネにも配慮することが可能です。

 

換気性能と気密性能の関係

換気性能と気密性能は密接に関係しています。

気密性能が高い住宅の特徴

気密性能が高い住宅は、外部の空気が隙間から侵入・流出しにくいため、室内の温度や湿度を一定に保ちやすいというメリットがあります。しかし、自然換気がほとんど発生しないため、計画的な換気が不可欠です。

換気性能との関係

気密性の高い住宅では、機械換気(第1種換気など)を導入し、意図的に空気を入れ替える仕組みが求められます。換気経路を適切に設計しないと、十分な空気の入れ替えが行われず、二酸化炭素の濃度が上がったり、湿気がこもることでカビが発生しやすくなります。

適切なバランスの重要性

理想的なのは、「高気密+計画的換気」の組み合わせです。熱交換型換気システムを採用すれば、室内の温度を維持しながら換気ができ、省エネと快適性を両立できます。

 

7. 気密性能と換気性能の関係

気密性能が高い住宅では、外部の空気が隙間から侵入・流出しにくいため、室内の温度や湿度を一定に保ちやすくなります。しかし、自然換気がほとんど発生しないため、計画的な換気が不可欠です。

高気密住宅では、機械換気(特に第1種換気)を導入し、意図的に空気を入れ替える仕組みを設ける必要があります。換気経路を適切に設計しないと、十分な空気の入れ替えが行われず、二酸化炭素の濃度上昇や湿気のこもりが問題となる可能性があります。

理想的なのは、「高気密+計画的換気」の組み合わせです。特に、熱交換型換気システムを導入することで、室内の温度を維持しながら効率的に換気を行うことができ、省エネと快適性を両立させることが可能です。

8. 24時間全熱交換型換気システム

24時間全熱交換型換気システムには、エコエア90(LIXIL)やsumika(マーベックス)などがあります。

先日(2025年2月中旬)、堺市の工務店 正田工建さんでタイミングよく注文住宅で建てられたお家の完成見学会に参加させていただきました。このおうちは24時間全熱交換型換気システム sumikaを採用されていました。

sumikaの特徴は、吸排気口が床にあるということです。床設置型のメリット・デメリットがあり、同様に天井設置型のダクト式にもそれぞれ特徴があります。どちらを選ぶかは、住宅の間取りや使用目的を考慮しながら慎重に検討する必要があります。

なんといっても、24時間全熱交換型換気システムは非常に優れた換気性能を発揮します。

私の家(建売)の換気は自然換気と換気扇なので、外気の熱交換は行われません。例えば、外気が0℃の場合、そのまま0℃の空気が家に入ってくるため、温めた部屋もすぐに寒くなってしまいます。

羨ましい限りですが、私の家のようなC値が高い(隙間が多い)住宅に換気システムを導入しても、気密性能が低いために十分な効果を得ることができません。換気システムの導入を検討する際には、気密性能と合わせて計画することが重要です。

 

エコエアとすみかの設置画像
エコエア90は天井に、すみかは床下

24時間全熱交換型換気システム すみか(sumika)24時間全熱交換型換気システム エコエア90

 

 

まとめ:換気性能について

換気は、快適で健康的な住環境を維持するために欠かせない要素です。特に高気密住宅では、計画的な換気が必要となり、適切な換気システムの導入が求められます。

  • ・換気には自然換気と機械換気があり、それぞれの特性を理解することが重要。

  • ・空気の流れを意識した換気計画を立てることで、効率的な換気が可能。

  • ・気密性能と換気性能は密接に関係し、高気密住宅では計画的な換気が必須。

  • ・24時間全熱交換型換気システムを活用すれば、省エネと快適性を両立できる。

住まいの換気性能を向上させることで、快適で健康的な暮らしを実現することができます。

 

フルダクト式の全熱交換型換気システム「エコエア90」のことを正田工建さんのスタッフがブログを書かれていました。
わかりやすくとても参考になるのでおすすめです。ぜひご覧ください。

24時間熱交換換気システム『エコエア90』で心身ともに快適に

『エコエア90』日頃のお手入れ場所は床下が便利!

 

今回は堺市の工務店、正田工建さんにお世話になりました。
正田工建の元大工、一級建築士でもある正田社長に24時間全熱交換型換気システムのすみか(sumika)やエコエア90のことを色々教えてもらいました。
堺市限定ですが、堺市で注文住宅を検討されている方は正田工建さんをおすすめします。

→正田工建HP家の基本性能ページ

 

次回予告

次回は「断熱性能」についてご紹介します。快適な暮らしを実現するには、住宅の性能がバランスよく発揮されることが重要です。前回の「気密性能」、今回の「換気性能」のように、どれか一つの性能が低くバランスが崩れると、快適な住環境を維持することが難しくなります。断熱性能もまた、家の快適性において非常に重要な要素です。次回は、断熱の基本や効果的な断熱方法について詳しく解説していきます。

 

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ブログ執筆者

エッグデザインオフィス代表 松本 佳明

ホームページ制作、デザインからコーディング、コンサルティングまでワンストップで完結できるスキルを武器に制作した「ホームページ」そして「公開後のサポート」でクライアントの売上アップに貢献し幅広い業種の経営者の信頼を獲得。また、WEB担当者からは「更新しやすくとても使いやすい」と絶大なる支持を得ている。現在も中小企業の支援で活躍中。

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