平均セッション継続時間とアクティブユーザーの平均エンゲージメント時間の違い
ちょっと勘違いしがちなGoogleアナリティクス(GA4)の用語
「平均セッション継続時間」と「アクティブユーザーの平均エンゲージメント時間」は、どちらもユーザーがウェブサイトやアプリを利用した時間を示す指標です。
違いは計測方法と意味合い
- ■平均セッション継続時間
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・定義:ユーザーが1回の訪問(セッション)でサイトやアプリを利用した平均時間。
・計測範囲:セッションが開始されてから終了するまでの全体的な時間。ユーザーがタブを切り替えて別の作業をしていたり、ウェブサイトを開いたまま放置していた時間も含まれる可能性があります。
・目的:サイト全体の利用状況や滞在時間を把握するのに適しています。 - ■アクティブユーザーの平均エンゲージメント時間
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・定義:ユーザーが実際にウェブサイトやアプリに積極的に関わっていた(閲覧したり、操作したりしていた)平均時間。
・計測範囲:ユーザーがウェブサイトやアプリの画面を実際に見ていたり、操作している(スクロール、クリック、フォーム入力など)時間のみをカウントします。ブラウザのタブが非アクティブな状態や、アプリがバックグラウンドにある時間は含まれません。
・目的:ユーザーのコンテンツに対する関心度や関与度、満足度をより正確に測るのに適しています。
「平均セッション継続時間」と「アクティブユーザーの平均エンゲージメント時間」の最も大きな違いは、計測範囲にあり、具体的にはタブがアクティブであるかどうかの違い
★平均セッション継続時間
タブの状態:ユーザーがそのサイトのタブを開いていれば、たとえそのタブがバックグラウンドにあって非アクティブな状態でも、時間はカウントされ続けます。ユーザーがそのサイトを放置していても、ブラウザのウィンドウを閉じたり、別のサイトに移動しない限りセッションは継続し、時間が加算されます。
★アクティブユーザーの平均エンゲージメント時間
タブの状態:サイトのタブがアクティブ(前面に表示されている)であり、かつユーザーが何らかの操作(スクロール、クリック、入力など)をしている、またはそのページを閲覧している状態である場合にのみ時間がカウントされます。タブが非アクティブになったり、ユーザーが一定時間操作を行わないと、エンゲージメント時間の計測は一時停止されます。

2008年1月に起業し、2025年で17年目を迎えました。これまで一貫して「成果につながるWEBサイト」をテーマに、中小企業を中心とした幅広い業種のサイト制作・運用に携わってきました。 企画・デザイン・コーディングはもちろん、公開後の運用サポートやWEBコンサルティングまでをワンストップで提供。制作だけにとどまらず、アクセス解析や改善提案を通じて売上や集客アップといった成果につなげる支援を行っています。 経営者からは「信頼して任せられるパートナー」として、WEB担当者からは「更新しやすく、使いやすい」と高く評価いただいています。現在も現場で培った知見を活かし、クライアントのWEB活用を支援するとともに、その経験をブログで発信しています。一部の制作実績はホームページ内の「制作事例」で公開中です。