GA4とGoogleオーガニック検索の「表示回数」を理解する
GA4とGoogleオーガニック検索の「表示回数」を理解する
この記事は、GA4の集客概要に表示される「オーガニック検索の表示回数」が何を意味し、なぜ重要なのかを解説しています。多くの人が誤解しやすいこの指標について、その正確な定義と、SEO改善にどう活かすべきかを説明しています。
「オーガニック検索の表示回数」の定義とは?
GA4に連携されたGoogle Search Consoleのデータにおける「オーガニック検索の表示回数」は、以下のように定義されます。
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検索クエリに対して、あなたのサイトのURLがGoogleの検索結果ページに一度でも含まれた回数を指します。
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ユーザーが実際にその検索結果ページを最後まで見て、あなたのサイトのURLを視覚的に認識したかどうかは関係ありません。
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たとえあなたのサイトが検索結果の5ページ目(50位以降)に表示されていて、ユーザーが1ページ目までしか見なかったとしても、GoogleはそのURLが「掲載された」という事実をもって1回とカウントします。
つまり、「オーガニック検索の表示回数」とは、ユーザーがあなたのサイトを「実際に見たかどうか」ではなく、「検索結果に登場したかどうか(インプレッション)」でカウントされる指標です。
なぜ「オーガニック検索の表示回数」が重要な指標なのか?
この「オーガニック検索の表示回数」は、以下の点からSEO戦略において非常に重要な指標となります。
オーガニック検索の表示回数が多いのにクリックが少ない場合:
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あなたのサイトの掲載順位が低い可能性があります。
検索結果に表示されるタイトルやディスクリプションの魅力が不足している可能性があります。
これらは、クリック率(CTR)改善のための重要な手がかりとなります。
オーガニック検索の表示回数自体が少ない場合:
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そもそも、あなたのサイトが特定の検索クエリに対してほとんど検索結果に表示されていないことを意味します。
これは、対象キーワードでのSEO対策が不十分であるか、Googleのインデックスに正しく登録されていないなどの根本的なSEO改善の余地があることを示唆しています。
オーガニック検索の表示回数が示すことと注意点
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インデックス登録の確認:オーガニック検索の表示回数があるということは、少なくともGoogleの検索インデックスにあなたのサイトが登録されていることを示します。
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掲載順位との関係:掲載順位が低くても(例:50位以下)、検索結果のどこかに表示されればカウントされます。
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関連性の重要性:インデックスされていても、検索クエリとの関連性が低い場合はオーガニック検索の表示回数にカウントされないことがあります。
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オーガニック検索の表示回数がゼロの場合:必ずしもインデックスされていないわけではなく、順位が極端に低く、対象の検索クエリで全く表示されていない可能性も考えられます。
インデックス状況の確認には※「Google Search ConsoleのURL検査ツール」がおすすめ
あなたのサイトのURLがGoogleに正しくインデックスされているか、またクロール状況などを詳しく確認したい場合は、Google Search Consoleの「URL検査ツール」を利用するのが非常に有効です。このツールを使えば、以下の項目などを細かくチェックできます。
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インデックス済みかどうか
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最後にクロールされた日時
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モバイル対応状況
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正規URLとして認識されているか
この情報を活用して、サイトのSEO状況を正確に把握し、改善策を講じていきましょう。
※Google Search Console の「URL検査ツール」は、Google Search Console の管理画面の中にあります。
特定のURLがGoogleにどのように認識されているか(インデックス状況、クロール状況、モバイル対応など)を個別に調べることができる非常に便利なツールです。
具体的な場所と使い方を以下にまとめますね。
1. Google Search Console にログインする
まず、ご自身のウェブサイトが登録されているGoogle Search Consoleにアクセスし、ログインします。
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Google Search ConsoleのURL: https://search.google.com/search-console/
2. URL検査ツールを見つける場所
ログイン後、Google Search Consoleの管理画面の画面上部にある検索バーが「URL検査ツール」です。
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通常、画面の最上部、中央付近に大きな検索バーがあります。「URLを検査」といった表示が出ていることもあります。
3. 使い方の手順
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検査したいURLを入力する:
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その検索バーに、検査したいページの完全なURL(例:
https://www.example.com/blog/article-title/
)を入力します。 -
ドメイン(
example.com
)だけでなく、記事やページの具体的なパスまで含めて入力してください。
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Enterキーを押す:
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URLを入力したら、キーボードのEnterキーを押します。
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検査結果の確認:
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GoogleがそのURLのインデックス状況やクロール状況などを取得し、数秒から数分で結果が表示されます。
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表示される情報には、以下のような内容が含まれます。
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URL は Google に登録されています / URL が Google に登録されていません: そのURLがGoogleのインデックスに登録されているかどうかの基本的なステータス。
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ページのインデックス登録: クロール状況、インデックスされた日時、正規URLの選択など、詳細な情報。
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モバイルユーザビリティ: モバイルフレンドリーかどうか。
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パンくずリストやFAQなどの拡張機能: 構造化データが正しく認識されているか。
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公開URLをテスト: 現在のGoogleボットがそのURLをどのように見ているかをリアルタイムでテストする機能。
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インデックス登録をリクエスト: 新しいページや更新したページをGoogleに早くインデックスしてほしい場合に、クロールをリクエストする機能。
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注意点
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所有権の確認: URL検査ツールを使用するには、そのウェブサイトのGoogle Search Consoleの「プロパティ所有者」として登録されている必要があります。まだ登録していない場合は、先にウェブサイトの所有権確認を行う必要があります。
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個別URLの検査: このツールは、サイト全体の状況を一括で確認するものではなく、個別のURLについて詳細を調べるためのものです。
これで、Google Search ConsoleのURL検査ツールを見つけて、目的のURLを検査できるはずです。
まとめ:あなたのサイトの「表示回数」を改善するために
GA4の「オーガニック検索の表示回数」は、あなたのウェブサイトがGoogle検索結果にどれだけ現れているかを示す重要な指標です。表示回数が少ない場合は、そもそも検索結果に表示されていない可能性があり、多いのにクリックが少ない場合は、タイトルや順位に改善の余地があることを示唆しています。
これらの課題を解決し、より多くのユーザーにあなたのサイトを見つけてもらうためには、まず正確な現状把握が不可欠です。
今すぐできる次のステップ
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Google Search Consoleを確認する:
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あなたのサイトのGoogle Search Consoleにログインし、「検索結果」レポートで、特定のキーワードでの「表示回数」と「掲載順位」を確認しましょう。
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URL検査ツールで個別ページを診断する:
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表示回数が少ない、または全く表示されないページがある場合は、Google Search Consoleの「URL検査ツール」を使って、そのページのインデックス状況やGoogleからの評価を具体的に確認してください。
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改善策を実行する:
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インデックスに問題があれば、修正して再登録をリクエストしましょう。
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掲載順位が低い場合は、コンテンツの質向上やキーワード戦略の見直しを。
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表示回数が多くてもクリックが少ない場合は、魅力的なタイトルやディスクリプションへの変更を検討しましょう。
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これらのステップを踏むことで、あなたのサイトはGoogle検索での露出を増やし、より多くの潜在顧客にリーチできるようになるはずです。

ホームページ制作、デザインからコーディング、コンサルティングまでワンストップで完結できるスキルを武器に制作した「ホームページ」そして「公開後のサポート」でクライアントの売上アップに貢献し幅広い業種の経営者の信頼を獲得。また、WEB担当者からは「更新しやすくとても使いやすい」と絶大なる支持を得ている。現在も中小企業の支援で活躍中。